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日本は世界有数の森林国です。豊かな森林資源を活用し、世界に誇る木造建築文化が築かれてきました。その象徴の一つが世界最古の木造建築である法隆寺です。そしてそれらの木造建築を築き上げてきたのは職人たちであり、その要は「大工」でした。木造建築の技術は時代の流れの中で変わりながらも、職人たちの手により現在に引き継がれています。
近年、構造材加工は機械まかせのプレカットが主流ですが、ツキデ工務店は伝統に培われ、引き継がれてきた「大工」の知恵と技を活かした「手加工」にこだわります。木材の特性を知り、木の良し悪しを見分ける目をもつ「大工」が、材を最大限に活かして自らの手で仕上げていく、それが強く安全に住める家づくりにつながります。
プランの段階で柱の位置、梁の組み方を考え、鉛直方向・水平方向に無理のない力の伝わり方を検討します。また柱、梁が「あらわし」になる真壁づくりの家は木組の見せ方も重要です。柱、梁の組み方によって家の印象ががらりと変わります。木組の力強さと、造作に求められる繊細さを「あらわし」で醸し出します。
「 継手・仕口について 」
梁や土台を長さ方向に継ぐ接合を「継手」といいます。ま
た柱と梁、梁と梁などの直角方向あるいは斜め方向の接合
を「仕口」といいます。ツキデ工務店ではこのような接合
部は、大工の手刻みによる伝統的な継手・仕口によって木
と木を締固め、粘りのある構造にします。合わせて接合金
物を使うことにより、一層の強度を確保します。例えば伝
統的な柱と梁の仕口として「長ホゾ差し込栓打ち」という
手法があります。これは柱のホゾを100㎜の長ホゾと
し、梁のホゾ穴に差し込み、それぞれの材に掘られた穴
(15~18㎜)に「込栓(こみせん)」とよばれる堅木
を打ち込むことにより引き抜きを抑えます。その際、それ
ぞれの込栓の穴の位置を3㎜ほどずらすことにより、材同
士を引き付け締固めます。このような木造の伝統的な接合
方法を取り入れることによって、金物接合だけでは出せな
い、粘りのある構造が得られます。
「 大黒柱・大梁について 」
ツキデ工務店が標準とする、柱・梁の樹種と寸法は、柱は
八十年生程の約四寸(117㎜)角の吉野桧、梁は百三十
年生程の120㎜×240㎜の吉野杉です。大きな力がか
かる木組の要となる部分には「大黒柱」や「大梁」を入れ
ます。これらの大黒柱や大梁は、空間に力強さを与え、木
組の美しさを象徴する存在になります。
木組を考えることは、強く安全な家をつくるとともに、構
造美を表現する上でとても大切です。