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ヨーロッパの建物は、古代から石やレンガが多く使われてきました。また日本の建物は、木・土・紙が主要な素材として使われてきました。地域ごとに気候風土が違い、その土地で産する素材の違いから必然的に異なった建築文化が生まれ育ってきました。ツキデ工務店ではその土地の気候風土に合った素材を使いこなすということ、そして何よりも健康でいられるということから、化学物質による室内空気汚染の起こらない、木・土・紙を使った家づくりにこだわります。
構造材に無垢の木を使うだけでなく、床・壁・天井に至るまで、無垢の木をふんだんに使うことで、健康的であるとともに肌触りのよさとぬくもりを与えてくれます。また、無垢の木は湿気を吸ったり吐いたり呼吸をするため、森林浴をしているような癒し効果を得ることもできます。木にもたくさんの樹種があり、それぞれに特徴があります。例えば、傷がつきにくい床がよい場合は栗やタモ、ナラなど広葉樹の堅木を選びます。足触りがよくあたたかみのあるやわらかい床が良い場合は杉や桧、松などの針葉樹を選びます。外部や水廻りには、水に強い桧やヒバ、サワラ、杉などの「赤身部分」を選びます。この他に木目や色味、節の有無、木の曲がりグセなど適材適所に使い分けることが大切です。
左官壁や土間に使う土は、豊かな質感が得られるだけでなく、珪藻土などの多孔質の土には調湿や脱臭効果があり、気持ちの良い室内空気を得ることができます。また「土」は熱容量が大きく蓄熱効果が有るため、室温の変化を穏やかにしてくれます。蔵はその特徴を活かしたよい例です。ツキデ工務店では、調湿効果に優れた「珪藻土」や、火山灰を原料とした「シラス壁」をよく使います。そして古くから左官材料として使われてきた「漆喰」「聚楽壁」玄関土間を三和土(タタキ)風に仕上げる時など、さまざまな所で土を使います。
紙を通したやわらかい光や影が済む人にやすらぎを与えてくれます。また和紙を部屋の壁・天井に使うことで、真綿で包まれたようなあたたかみを感じることができます。楮(こうぞ)などを原料とした和紙は強度や耐久性も高く調湿効果もあります。そして和紙は日本の様々な地域で漉かれ、それぞれに特徴があります。例えば襖紙は福井の越前和紙、障子紙は岐阜の美濃和紙、京都の黒谷和紙があります。また京都には、平安時代から伝わる「京からかみ」もあります。
黒谷和紙の手すきの様子