【第1回】若狭街道 熊川宿かいわい
2024.1.5
「若狭街道」は古来、日本海に面する若狭(福井)の小浜と山城(京都)を結ぶ街道、大陸の先進文化と日本海の幸を運んできた、別名「鯖街道」と呼ばれている。
若狭の小浜から京に通じる鯖街道は、行く筋かの道がある。
一般的によく知られている道は、京都の出町柳から八瀬・大原を北上し、滋賀県の朽木を通り、保坂(ほうざか)から福井に入り、上中町の熊川宿をへて小浜に入る道が有名である。
その「熊川宿」は、京に鮮度の高い魚、中でも代表格である鯖を一昼夜で京に運ぶ中継地として大いに繁栄し、今も当時を偲ぶ趣のある街並みが残り、国の重要伝統的建物保存地区に指定されている。
私は以前、熊川宿の先にある「瓜割の滝」に月に1~2回水を汲みにいっていたので熊川宿をよく通った。その時々に撮った宿場の風景を紹介します。
2009年2月撮影
木部がベンガラで塗られた「ひし屋」という屋号の旧問屋の建物。
問屋とは江戸時代、宿場で人馬の継ぎ替えを商いとする店。
当時「ひし屋」は、「馬借(ばしゃく)」や「背負い人」が群がり街道の繁栄を支えた。
また宿場の町役人として小浜藩の御用や町の自治にも貢献した旧家である。
2009年2月撮影。
春の宿場。
2005年4月撮影。
夏の宿場。
街道沿いを流れる「前川」で、地元の人が「芋車」と呼んでいる水車のような道具で里芋の皮むきをしているのどかな風景。
2005年7月撮影。
名物の鯖寿司や草餅を売る店。
2005年7月撮影。
偶然遭遇した宿場の秋祭り。
2004年10月撮影。
昭和の匂いが漂う雑貨屋さん。
2004年10月撮影。
冬の宿場の雪景色。
2008年2月撮影。
2009年1月撮影
我が家の飲み水を汲みに何年か通った熊川宿の先の「瓜割りの滝」。
2009年2月
「鯖街道」の起点である小浜の「泉町商店街」の老舗の鯖専門店「朽木屋」の浜焼き鯖。
2009年1月撮影。