家づくりの考え

家守りについて
お手入れのこと

住まい手とつくり手が一体となって築いた「家」を永く残していくためには、完成してからの「家守り」が大切です。
「家守り」とは、内外仕上げ材の手入れ、設備類の清掃点検、室内の適度な換気や調湿、外構の手入れなど、定期的に家の手入れをして永く健全な状態で建物を維持することです。

柱・梁材のひび割れ

天然乾燥の梁材を使用しているため、乾燥が進むと割れが生じます。割れが落ち着くまでピシッピシッと梁が割れる音がします。この梁の割れにより、建物の構造に問題が出ることはありませんのでご安心ください。

2〜3年もすれば落ち着きます。特に冬期中に室内が過乾燥になると、普段より割れが進みます。家や家族にとっての快適湿度は40〜60%くらいです。過乾燥になりすぎないように、時折加湿も行ってください。

床板の汚れ

床板の日常のメンテナンスは、掃除機、ほうき、固くしぼった布等で掃除し、できれば2〜3年に1度ワックス掛けを行うと汚れもつきにくく、艶が保てます。ただし、ワックスをかけた後は滑りやすくなりますのでご注意ください。

ワックスがけ

新築(竣工)時に床板にワックスがけ(浸透性)を行いますが、樹種・使い方によりワックスがけのサイクルは違ってきます。表面に艶がなくなってきたり、汚れがこびりつきやすくなったら再塗装を行いましょう。

自然塗料同士ですと再塗装の際に影響はありませんが、念のため新築時に使用した塗料の種類を確認しておきましょう。

床のへこみ

浅い傷なら濡れ雑巾をしばらく置くと、傷が目立ちにくくなります。長く雑巾を置きすぎてシミにならないようお気をつけください。

傷が深い場合は、濡れ雑巾を置いてしばらくアイロンを当てます。えぐれた場合は、木の色をしたパテなどで埋めます。

松ヤニ

松ヤニは竣工後時間が経って暖かくなると、ヤニ壺やヤニ条から出てきます。冬でも床暖房をした床には出やすく、数年で落ち着きます。

直接手で触れないようにし、間をおいてから気になるところをその都度拭き取ります。ヤニ取り剤や燃料用アルコール・灯油をじっくり染み込ませた後、拭き取ります。

建具

建物が完成して一年目は、建具が温度や湿度の変化でさまざまな動きをしています。春夏秋冬の変化を経験させて動きが落ち着いてきたところで調整を行います。

特に、湿気のこもりやすい季節は建具を閉めきらず、できるだけ換気を行うことで反りを軽減できます。風雨にさらされることの多い木製の玄関建具は、色あせ・カビ等の発生がひどくなったら再塗装をおすすめします。

定期点検のこと

ツキデ工務店は引渡し後、定期的にお家の点検をしています。
点検の時期は1カ月目、1年目、そして10年目です。
もちろん定期点検以外にも、必要に応じて不具合に対応させて頂きます。
定期点検では、住まい手さんだけでは点検・手入れの難しい部分についても不具合がないか、劣化や損傷がないかなどを点検します。
また、点検を通して住まい方の特徴が見えてきますので、住まい手さんの生活スタイルやその家に合ったメンテナンスの方法をご紹介させて頂きます。
年月が経った家でどのような暮らし方をされているかを実際に拝見させて頂くことは、ツキデ工務店にとって大変貴重な機会であり、とても勉強になることです。

1ヶ月点検

お引渡しから1カ月後、現場監督又は設計担当より建物の様子をヒアリングします。
その際に、この1カ月で気になった点や改良が必要な点をお申し出下さい。
お話をもとに、必要に応じて関連業者と同行し点検させて頂きます。

家守りについて
家守りについて
1年点検

1年を迎えたころに、当社より1年点検のハガキをお送りさせて頂きます。
ハガキが届きましたら、引渡しの際にお渡ししています、【木の家の1年】建物チェックシートをご記入の上、ご返送下さい。
【木の家の1年】建物チェックシートの内容を確認しまして、現場監督又は設計担当より、電話又はメールでご連絡させて頂きます。
必要に応じて関連業者と同行し点検させて頂きます。
合わせて当社のチェックシートをもとに家全体を点検させて頂きます。

家守りについて
家守りについて
10年点検

10年を迎えるころに、当社より10年点検のお知らせハガキをお送りさせていただきます。
気になる点や改良が必要な点をお申し出下さい。
必要に応じて関連業者と同行し点検させて頂きます。
合わせて当社のチェックシートをもとに家全体を点検させて頂きます。

 
残り続けるということ
百十年前に移築された京町家の再生
家守りについて
 

この建物は「京街道(淀川左岸を京都から大阪の京橋へと続く古道)」にある「枚方宿」の東に建ちます。
その枚方宿で、ご先祖が商いをされていました。
ある時期、京都の新柳馬場通りの京町家に移り住み米屋を営まれていたのですが、明治三十七年ごろにその京町家を移築し、枚方に戻ってこられたという歴史のある建物です。
そして今、この建物を後世に残し、人のつながりの場として活用していきたいという、現ご当主の思いを受けて、当社が再生工事をさせていただきました。
明治又は江戸期に建てられた「商家」が移築され「住宅」に、そして「社会的施設」として、時代や世代が変わっても活用され残り続けていくことは、容易なことではありません。
建てた限りは永く活用し、地域の風景として残り続けていくことが、社会の財産としての建物の使命であり、とても大切なことです。
この建物の例のように、代々住み継がれ、地域の風景として誇れる「家」を、ツキデ工務店はつくっていきたいと考えます。