家づくりの考え

家守りについて
お手入れのこと

住まい手とつくり手が一体となって築いた「家」を永く残していくためには、完成してからの「家守り」が大切です。
「家守り」とは、内外仕上げ材の手入れ、設備類の清掃点検、室内の適度な換気や調湿、外構の手入れなど、定期的に家の手入れをして永く健全な状態で建物を維持すること。
私たちは、適切な「家守り」のためには、住まい手様への家のお手入れについての情報提供が大切だと考えています。
木の家のお手入れについては、下のページで紹介していますので是非ご活用ください。

木の家のお手入れ

定期点検のこと

ツキデ工務店は引渡し後、定期的にお家の点検をしています。
点検の時期は1カ月目1年目、そして10年目です。
もちろん定期点検以外にも、必要に応じて不具合に対応させて頂きます。
定期点検では、住まい手さんだけでは点検・手入れの難しい部分についても不具合がないか、劣化や損傷がないかなどを点検します。
また、点検を通して住まい方の特徴が見えてきますので、住まい手さんの生活スタイルやその家に合ったメンテナンスの方法をご紹介させて頂きます。
年月が経った家でどのような暮らし方をされているかを実際に拝見させて頂くことは、ツキデ工務店にとって大変貴重な機会であり、とても勉強になることです。

1ヶ月点検

お引渡しから1カ月後、現場監督又は設計担当より建物の様子をヒアリングします。
その際に、この1カ月で気になった点や改良が必要な点をお申し出下さい。
お話をもとに、必要に応じて関連業者と同行し点検させて頂きます。

家守りについて
家守りについて
1年点検

1年を迎えたころに、当社より1年点検のハガキをお送りさせて頂きます。
ハガキが届きましたら、引渡しの際にお渡ししています、【木の家の1年】建物チェックシートをご記入の上、ご返送下さい。
【木の家の1年】建物チェックシートの内容を確認しまして、現場監督又は設計担当より、電話又はメールでご連絡させて頂きます。
必要に応じて関連業者と同行し点検させて頂きます。
合わせて当社のチェックシートをもとに家全体を点検させて頂きます。

家守りについて
家守りについて
10年点検

10年を迎えるころに、当社より10年点検のお知らせハガキをお送りさせていただきます。
現場監督又は設計担当より、建物の様子を電話又はメールでご確認させていただきます。
その際に気になる点や改良が必要な点をお申し出下さい。
必要に応じて関連業者と同行し点検させて頂きます。
合わせて当社のチェックシートをもとに家全体を点検させて頂きます。

 
残り続けるということ
百十年前に移築された京町家の再生
家守りについて
 

この建物は「京街道(淀川左岸を京都から大阪の京橋へと続く古道)」にある「枚方宿」の東に建ちます。
その枚方宿で、ご先祖が商いをされていました。
ある時期、京都の新柳馬場通りの京町家に移り住み米屋を営まれていたのですが、明治三十七年ごろにその京町家を移築し、枚方に戻ってこられたという歴史のある建物です。
そして今、この建物を後世に残し、人のつながりの場として活用していきたいという、現ご当主の思いを受けて、当社が再生工事をさせていただきました。
明治又は江戸期に建てられた「商家」が移築され「住宅」に、そして「社会的施設」として、時代や世代が変わっても活用され残り続けていくことは、容易なことではありません。
建てた限りは永く活用し、地域の風景として残り続けていくことが、社会の財産としての建物の使命であり、とても大切なことです。
この建物の例のように、代々住み継がれ、地域の風景として誇れる「家」を、ツキデ工務店はつくっていきたいと考えます。