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【第12話】自然と家「縁側から」

先人が残した日本の建物は、厳しい自然から家人を守ると共に、心地よい風や光、豊かな自然の恵みを室内に取り入れる工夫もされてきました。自然を取り入れる工夫の一つが、外と内の間にある縁側です。縁側で夏にスイカを食べたり、夕涼みをしながら手花火を楽しんだり、天気の良い日には縁側に布団を干したり、また近所の人との談話の場だったりと、縁側は自然との交わりと生活の営みをつくります。 今回は、木の家の縁側を紹介します。

相楽台の家
宇治の景勝地に建つ「人の集う家」
縁側の風景

蒸し暑い夏を快適にすごすための工夫として、風を取り込む掃き出し窓と陽射しを遮る深い軒やひさしに簾、そして縁側と庭は日本の夏の風景の一つです。太陽が低い冬には、軒が陽射しを遮ることなく縁側に陽だまりをつくり、やわらかい光が室内へ届きます。

大きな縁側 ウッドデッキ

リビングダイニングと続くウッドデッキは、塀や木々で外からの視線を遮ることで、リビングダイニンングの一部として、外に広がる開放的なプライベート空間となります。洗濯物を干す場だけでなく、季節の良い日に気楽にバーベキューを楽しめたり、小さなプールで水遊びが出来たり、観葉植物の手入れをしたりと、多様な使い方のできる場となります。また、室内からデッキへそして緑の庭と視線が通ると、小さなリビングでも広々と気持ちの良い空間となります。

美竹台 パッシブソーラーの家
京田辺 土壁の家

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