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花立町の家/熊澤安子建築設計室

この建物は、京都御所の近くに建ちます。
建て主様の曽祖父が、明治時代に購入された四百坪の敷地の一部に、ひ孫である建て主様が受け継ぎ建替えられた建物です。
以前、この敷地には道路に面して凝った造りの「数寄屋門」があり「髙塀」が建ち、奥には広大な庭の中に「母屋」と数寄屋造りの「離れ」が建っていました。
今回の計画では、この地区が「歴史遺産型美観地区」に指定されていることもあり、京都の伝統的な形態や技術、素材、寸法を用いることで京都の風情を感じさせるものに、そして古い「髙塀」を極力残すことで、以前にあった家と風景の記憶、家族との時間の記憶を継承したいと考え計画されています。

花立町の家/熊澤安子建築設計室
右側の既存塀と新たに造った駐車場兼門棟が寄り添う外観。屋根は解体した古家の瓦を再利用している。
花立町の家/熊澤安子建築設計室
居間から南の庭を見る。開口部は造作による木製建具。
花立町の家/熊澤安子建築設計室
居間を見る。家具と灯りが居場所の形をつくる。
花立町の家/熊澤安子建築設計室
北の庭に面する2.5帖ほどの小間。以前の茶庭にあった手水鉢と灯籠を使って茶庭風に仕立てている。
花立町の家/熊澤安子建築設計室
庭から夜景を見る。あちこちに散りばめられた居場所に明かりが灯る