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京都嵯峨野 きの小児科医院

この建物は、京都の有名な観光地である嵐山の北、嵯峨鳥居本の地に建ちます。
この地域は「北嵯峨・嵯峨野特別修景地域」に指定されていて、景観上和風の外観であることなどの建築的規制から、屋根はいぶし瓦、垂木・野地板は杉化粧仕上げとしました。
また敷地に対する緑地の割合も規定されていて、院長先生も樹木が好きなこともあり、植栽も充実させました。

京都嵯峨野 きの小児科医院

今回の計画のポイントの一つは、一般診療・予防接種の患者さんの玄関と熱・咳・嘔吐・下痢・発疹などの症状のある患者さんとの玄関を完全に分け、院内での動線も交わらないように分離したことです。

京都嵯峨野 きの小児科医院
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一般診療・予防接種の患者さんの玄関。

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熱・咳・嘔吐・下痢・発疹などの症状のある患者さんの玄関。
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一般診療の患者さんの玄関を入ると左側に出窓のベンチがあり背面のガラス窓からは、庭の木々とその先に京都五山の送り火の「鳥居型」の山が身近に見えます。

玄関を入り内部の自動ドアが開くと正面に壁が杉板張りの受付があり、その左側には登り天井で床が床暖房を施したナラ張りの第一待合室があります。 待合室の高所窓からは、嵯峨野の山の緑が目に入ります。

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受付の中からもスタッフさんがその緑を楽しむことができます。

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待合室から右に進むと、診察室と予防接種室が3室つながります。 今回、壁や腰板に吉野杉の赤身の板を多用することにより、香りとともに温かみを感じていただけます。

第1診察室。 院長先生は、無垢の木がお好き。診察カウンターの天板には、私が銘木屋で選んできたケヤキの板を使わせていただきました。

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予防接種室。 2畳ほどの広さですが、勾配天井にすることで圧迫感も感じません。

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第2診察室。

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ベッドのあるすべての部屋の壁に張付けられたこの板、点滴の際に吊るす金物を取り付けいています。板の模様は院長先生が好きなデザイナーさんの絵をレーザーで焼き付けたものです。

電子カルテを搭載したパソコンを乗せたワゴン台、この背面にもこんな見事な絵が焼き付けられています。

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熱・咳・嘔吐・下痢・発疹などの症状のある患者さんの専用玄関を入ると、隔離室が並んでいます。
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その通路の奥のレントゲン室。

2階には、スタッフの休憩室や院長室・ミーティングルームなどがあります。 その12畳のミーティングルームの窓からの嵯峨野の眺めは抜群です。 中央にどんと控えたテーブルは、200年生の吉野杉で一本物だったのですが、部屋に入らないので2,100mmの長さで切り2台にしました。

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スタッフの休憩室。

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小児科医院であるということもありますが、かわいらしい人形が随所に何気なく置かれ、女性医師である院長先生の感性が伺えます。

院長先生・スタッフ・設計工事担当者の熱い思いと努力が詰まったこの建物、未来を担う子供たちの健康と命を守るために働いてくれることでしょう。


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