竣工:2026年9月
延床面積:92.74㎡(28.06坪)
この建物は、奈良の「平城京」から京都の「平安京」に遷都するまでの約10年間、都が置かれた「長岡京」の「大極殿跡」の近くにあり、また古来より京と西国を結ぶ「西国街道」が近くを走り、今も古い街並みや遺跡が残る歴史ある地に建ちます。
今回は永年お住まいになっていた家を建て替え、延床面積28.06坪の総二階建てに、ご夫婦とお子様の3人がお住まいになります。

玄関には大きな庇があり、玄関ドアの横にはベンチが置かれ、その下にはキャスター付きの収納箱が設けられています。

玄関ドアを開けると右側に靴箱収納があり、左側の壁には縦に手すりが設けられ、その横には1.5帖のゆったりした広さのウォークインクローゼットがあります。
玄関ホールから居間へと続く片引き戸を開けると正面に庭の緑が目に入ります。


9帖ほどのコンパクトなリビング・ダイニングですが、東側に設けた1.5間の広さの開口がウッドデッキと庭のつながり明るく、目線が抜けることにより狭さを感じません。
天井は、天然乾燥の吉野杉の梁あらわしで杉板張り、壁は漆喰塗、床は吉野桧のフローリング張り仕上げです。

LDKのながめ。
対面式キッチンの前には、造り付けのキッチンカウンターと収納家具があります。

キッチンからのながめ。


キッチンには、勝手口があり庭のウッドデッキへとつながります。
キッチンの背面には、収納が十分にできる作り付けの家具が。家具の面材は、赤味のラワン材に柿渋塗装を施しています。

キッチンの横の階段ホールには、上段に可動式棚を設けたスタディーカウンターがあり、その奥には天井高さの片引き戸を介して、室内干しもできる広さの脱衣場と浴室があります。


またホールには、収納棚を設けた作り付けの洗面が隣接しています。
そして洗面所からトイレが階段の下にあり、キッチンとつながる階段ホール周辺に水回りがまとめられていることにより動線が良いです。


そのU字型の階段の段板は、吉野桧の無垢材です。

階段上部は吹き抜けで、天窓があり十分な採光が得られます。

2階の階段ホール。
ここにも1.5間の押し入れと、本棚が設けられています。
またここには、小屋裏収納への収納階段が天井に仕込まれ、空間を有効に利用されています。


2階には三つ個室と納戸があり、そのひとつは「船底天井」の部屋。
床は、赤味の吉野杉板張り、壁・天井は土佐和紙張り仕上げです。

この部屋は、隣の部屋と家具で仕切られていて、生活スタイルの変化に合わせて、柔軟に対応できるように工夫されています。

その隣の部屋にも造り付けの本棚があり、その裏側は3帖の広さの納戸です。
とにかく収納スペースが充実した住まいです。

東側にあるLDKとつながる広めのウッドデッキと庭。

デッキには段差を設け、庭との高さを解消し一体感を演出しています。

生まれ変わったこの住まい、これからまた新しい歴史が始まります。

