竣工:2025年5月
延床面積:53.4㎡(16.1坪)
写真撮影:2026年6月
2025年の5月にお引渡しさせていただいた「寺田の家」、今回お施主様のご厚意により、お住まいの様子を撮影させていただきました。
この建物は、京都府南部の城陽市寺田の住宅地に建ちます。
お施主様が築50年の古家を購入され、そこにお住まいになっていたのですが、今回、より快適に住めるようにリノベーションさせて頂きました。
築50年の古家であることから城陽市の補助金を活用し耐震改修するとともに構造補強もしました。
また、快適に住むために断熱性能も向上させています。
敷地面積は69.4㎡(21.0坪)、1階床面積は31.6㎡(9.5坪)、2階床面積は21.8㎡(6.6坪)、延床面積は53.4㎡(16.1坪)の小さな家、ここに若いお二人がお住まいになっています。
以前は前庭があり駐車場はありませんでしたが、今回は家の前に駐車場を設け、なおかつ小さな庭も造っています。


さすが庭職人さんの玄関アプローチ、狭いながらもうまく造られています。

玄関ドアは2枚の片引き戸、前の一枚目の建具は外からの目線とデザインを意識した「格子戸」で風通しを得るために「網戸」になっています。そして、その後ろには防犯用の「板戸」が納まっています。
建て込んでいる住宅内においてなかなか良いアイデアです。


玄関前に樹木が植えられたことによりに玄関内から格子戸越しに緑が楽しめ、かつ外からの目線を遮ってくれます。

改修前の1階は、玄関を入ると廊下と階段があり、廊下から4.5帖のDKと7.5帖の洋間につながり、そして水回りがある1DKの間取りでした。

今回の改修では1階をワンフロアーとし、床は「モルタル金鏝(ごて)押さえ」の土間で、その中に4.5帖の畳敷きの「小上がり」の居間スペースが設けられています。


玄関を入ると奥の居間スペースからつながる裏庭の緑が目に入り、また目線も抜け狭さを感じません。

土間のDKの一角には、壁一面の収納棚がありその中にワーキングカウンターが設けられています。



DKに設けられたコンパクトな造り付けのキッチンと収納家具。
コンパクトながらも住い手が使いやすいように工夫されているようです。
階段の下も有効に活用しています。


南側には大きな掃き出し窓があり、そこから裏のデッキと庭に繋がり、室内は大変明るく庭の緑が楽しめます。
4.5帖の畳敷きの「小上がり」回りの仕上げは、壁は漆喰塗、天井はラワンべニアに柿渋塗仕上げです。
実はこの「小上が」り、一部移動できるように工夫されていて、必要に応じ使い方が変えられます。


キッチンと繋がる洗面、その奥には脱衣と収納スペース、そしてカーテンで仕切る造り付けのシャワーブースがあります。
ここには将来、浴槽が据えられるようにも設計されています。
トイレは、玄関の横に設けられています。


新たに付け替えた2階への階段。
2階には二部屋あるのですが、一部屋だけ床を杉板に張り替えました。

南側のウッドデッキと庭。
庭は、もちろんお施主様らが手掛けられました。


若いお二人の生活スタイルに合わせ住まい方と使いやすさ考えたこの小さな家、狭いながらも開放的で斬新な発想で暮らしを楽しむ工夫が随所にうかがえました。

デッキに置かれた水鉢にメダカが、気持ちよさげに泳いでいました。

