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【第11話】帰る住人 来る客人 「玄関」

客人を迎える場所である玄関は、訪れた人が気持ちの良いようにと家人の心が伺えます。客人の迎え方や玄関先と地域との関係は、時代の移ろいと共にその形を変えて来ました。今回は、木の家の玄関を紹介します。

友人たちと集う木の家
月見台のある家
枚方の家
木の温もりを感じる「三宅八幡の家」
薪ストーブのある田舎の小さな家
PCコンクリートの家再生
広い土間の玄関

玄関戸を開けば、直ぐそこは広い土間があり、土間からリビングが直接広がります。玄関室を区切らずオープンにすることで、広々と暮らすことが出来ます。冬、寒いイメージがありますが、薪ストーブやペレットストーブの様に熱量の大きい暖房機があれば、玄関室や風除室を設けなくても、十分に暖かい冬が過ごせます。玄関戸を開けると、土間とリビングが客人を共に迎えてくれる開放的な玄関です。

玄関土間に薪ストーブのある家
のどかに暮らす「今国府の家」
土間にキッチンと食卓がある家
通り庭に薪ストーブのある家
人が集う 松尾の家
月見台のある家
迎える姿

家人が座って客人を迎える姿、立っている客人の目の高さで挨拶ができるようにと、土間から上がり框の高さを工夫している玄関の様式があります。現代は訪れる客人や玄関での挨拶の様子も変わり、そういった形の玄関は少なくなりましたが、式台に無垢の一枚板が使われていたり、天井に手間を掛けた仕事が施されていたり、花が生けられていたりと、ひと工夫された玄関は客人を特別な気持で迎えてくれる、変わらない姿だと思います。

小野の家
明治37年に移築された京町家再生
庭を望む 花園の家
宇治二世帯住宅の家
玄関の収納

靴や傘、レジャー用品、毎日羽織る上着などが、出入り口に玄関収納があると便利です。玄関収納を十分な広さで設け一箇所に整理し計画することで、急な来客にも広々とすっきりとした状態で迎えることができます。日々の暮しの中で使いやすく、客人をきちん迎えられる玄関はとても気持ちが良いものです。

赤松の丸太梁がある力強い家
男山の家
天王山を望む橋本の家
宇治二世帯住宅の家
宇治木幡の小さな家
大きな桜の木がある小さな家

それぞれの住人の思いが玄関の形をつくり、今日も帰る住人と来る客人を木の香りとその佇まいで迎えます。

【第11話】帰る住人 来る客人 「玄関」

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